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活動レポート

NO.18 呉市立両城中学校発のポテトチップス!

4月21日から,県内の一部のスーパーやコンビニで,両城中学校の生徒が企画して商品化されたポテトチップスが発売になりました。ご当地ポテトチップス「呉の肉じゃが味」です。

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肉じゃが味のチップス~完成品~

■経緯は?

両城中学校は,相手への気配りや思いやりを大切にして行動する「しぐさ」を教育の柱にすえています。総合的な学習の時間においても,共同研究者の池本よ志子さんのご協力のもと,「しぐさ」をキーワードに,生徒が自分を知り,地域を知り,街(地域)を良くするための企画を通じて,コミュニケーション能力と企画力を身につけることを目指しています。

この授業で3年生が取り組んだのは,「『しぐさ』をもとにずっと住みたい街づくり」。呉の街を活性化するため,特産品づくりに挑戦しました。そこで「呉名物の肉じゃが味のポテトチップスを作ったら売れるのでは?」というアイデアが生まれたのです。

~共同研究者のご紹介~

両城中学校では,「総合的な学習の時間」の共同研究者として3年間,株式会社ディア・フォロン 代表取締役 池本 よ志子(いけもと よしこ)さんに関わっていただきました。池本さんは,ニュースキャスター,大学での「コミュニケーション能力」講座の講師を経て,現在では潜在力を引き出し最大限に生かす実践コミュニケーションの研究開発を続けながら,人財育成コンサルタント・コーチ・講師として活躍されています。

5年前からは,社会と直結したキャリア教育を提唱し,中学校のカリキュラムや指導法の研究開発に取り組まれたり,3年前からは大学で「総合的な学習の構成論」の講師として務めておられます。

■どうやって実現したの?

このアイデアを,地域発の商品を手がけるカルビー㈱中四国カンパニーに提案して実現しました。

生徒は,企業の担当者にお会いしたり,最後にはプレゼンテーションを行って熱意を伝えました。企業の方も真剣に講評してくださり,「失敗を恐れない勇気を持って欲しい」「あいさつが元気,感謝の気持ち,が社会に出て大切である」「困難・挫折があっても失敗は喜びの種であると考えて頑張って欲しい」などの意見をいただきました。

こうして生徒の企画・提案を受けて,企業が商品を開発・製造して発売に至りました。

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市民へのインタビューの様子

■ここが自慢!

パッケージの裏面には呉市をPRする情報が掲載されていて,「方言」「グルメ」「おすすめスポット」「名所」4パターンのパッケージがあります。

これは,「呉市の一番代表的なものは?」という全校アンケートを実施し,それぞれ1位から3位までの結果を載せているものです。映画のロケ地にも使われた両城の「二百階段」もここでPRしています。

■企画で工夫した点・苦労した点

企業へ提案するときに,肉じゃが味をどう説明するかというところに苦労しました。企業の方のアドバイスも参考にしながら,最終提言では,視覚,食感,味覚,嗅覚を意識したポテトチップスを提案し,肉じゃが味が伝わるよう工夫を凝らしました。

また商品化するために,校内外でアンケートをとったり,CMを作ったり,企画する大変さも知りました。

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生徒が企画した肉じゃがチップスのCM

■取り組んだ生徒たちの感想

  • あきらめないこと,喜びの心,表現力が大切なことが分かりました。最終提言ができてよかったと思いました。
  • 呉の良さをことばで伝えることで形になる。自分達が伝えていくことで,周囲の人々にも呉の良さが伝わったと思う。
  • 最終提言をするまでにいろいろ大変なこともあったけれど,企業の人たちに自分たちの頑張りをしっかり伝えられたと思う。人前で話すことにも少しは慣れることができたし,自分にとってプラスになる経験だった。頑張って良かったと思う。

■学校側の感想(見守った大人として)

自分たちの企画が地域へ貢献できることを実感し,生徒たちの自信につながりました。

今回の経験は,生徒が社会に出た時に必要な力となり,自分の将来を見つめ,自己実現にもつながったと思います。

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最終提言でのプレゼンテーションの様子

掲載日:2009年5月22日